長野県飯田市は、目映い星空、ワイルドな渓谷 絶景を目に焼き付ける旅
飯田水引
力士の髷にもアートにも!伝統の技術をつなぐ飯田水引
水引とは和紙によりをかけて作る飾り紐のこと。飯田は国内トップシェアを誇る水引の産地だ。始まりは江戸期。転封でやってきた領主が、原料の木も水も豊富なこの地の環境を知って、和紙づくりを奨励したということだという。
その和紙を素材に桜井文七という職人が作った元結(もとゆい)(結髪用の紐)が江戸を中心に人気を呼びました。古典落語文七元結にも登場する、その元結の技術が飯田水引の源流にはあるのです。1877年創業の老舗「田中宗吉商店」
元結は、明治の断髪令で廃れたが、水引は、のし袋や贈答品にあしらう飾り紐として需要を伸ばす。戦前の女学校で作法の授業でも水引の結び方を教えていたくらい、それは生活に浸透をしていた。色のバリエーションがぐんと増えた近年は、アート素材としても注目されている。最近注目を頂いているのは空港などで観光客の人気を集める『ガチャガチャ』への商品供給。お相撲さんが使う元結や懸賞金にかける水引も多くは、飯田産である。
田中宗吉商店の事務所隣接するショップで商品を購入することが可能。店舗の建物は、築130年。元は作業場だったところを利用している。1年半ほど前にオープンをしました。
長野県の南端。天竜川に寄り添う飯田・下伊那は、峰々に囲まれた立地ゆえか、経済的にも文化的にも独自の発展を遂げてきた。飯田は2027年にリニア中央新幹線が開業予定、停車駅として盛り上がっている。人が多くなる前に、手つかずの自然を残せばこその絶景群を体験したい。
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